【新唐人2015年04月08日】4月6日、福建省漳州(しょうしゅう)市の古雷港経済開発区にある石油化学工場で大規模な爆発が発生しました。報道では、少なくとも十数人が負傷し、病院へ搬送されたと伝えています。
4月6日午後7時ごろ、古雷港経済開発区にあるパラキシレン(PX)工場で爆発事故が発生しました。現場では大きな炎が立ち上り、50キロ離れた場所でも揺れを感じたといいます。現場付近に住む村民によると、振動で家の屋根まで崩れ落ちたそうです。
古雷鎮杏仔村村民 陳さん
「爆発が起きて、死傷者が出たはずですが、具体的には分かりません。火勢が非常に強かったです。昨晩 皆慌ただしく、何も持たずに避難しました。50数人は海上から逃げ、島へ行きました。陸地では火勢に退路を断たれ、逃げる術がなかったからです」
爆発が起きたのは、台湾企業「翔鷺(しょうろ)集団」傘下の工場(騰龍芳烴PX廈門公司)です。投資総額は137.8億元、年間80万トンのパラキシレンを生産しています。去年、付近の村民がまだ移転していないにもかかわらず、工場側はパラキシレンの生産を稼働し、深刻な汚染をもたらしました。このことに対し、付近の村民千人以上が工場の入口で座り込み抗議を行いましたが、結局警察に鎮圧されました。
古雷鎮杏仔村村民 陳さん
「海にある島へ逃げ、7時過ぎに救助を求めました。未明の1〜2時にやっと迎えが来ました。未だに行くところがありません。我々はまだ移転していないので、村の幹部は『面倒は見ない』と言い放ちました」
古雷鎮杏仔村村民 劉さん
「まだ一部の人が引っ越していません。100人くらいです。賠償が不合理なので、サインしなかったのです」
問題の台湾企業のオーナー、陳由豪(ちんゆごう)は、台湾で巨額の債務をかかえ、密かに中国大陸へ逃げたそうです。元々の計画では2007年にアモイにパラキシレン工場を建てる予定でしたが、市民数万人の抗議を受け、最終的に福建省漳州市の古雷鎮へ移転しました。この工場では2013年7月にも同様の爆発事故が起きました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/07/a1189399.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)